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最近の新聞のニュースで、出光興産と昭和シェル石油の経営統合をめぐる動きが連日のように取り上げられています。この大きな会社の経営統合に対して、出光の大株主である創業家が、経営統合に反対表明をしたとのことで、大きく報道されています。

連日のニュースを追っていくと、なぜ経営統合に反対かと言えば、大株主としての地位が経営統合によって失われ、会社への影響力が低下してしまう事を心配しての行動のようです。

私の近所に、出光の看板を掲げて数店のガソリンスタンドを経営する販売店の経営者の友人がいます。彼は、親の代からの会社を引き継ぎ経営しているのですが、昨今のガソリン需要の低下によって、少しずつガソリンスタンド自体を閉めていかざるを得ない状況に追い込まれているようです。親の代からの店舗ですから、とても辛いと語っていました。

その彼は、「この経営統合には非常に期待している。これまでスタンドの看板が違うというだけで無駄に競い合っていた関係から、お互いに協力し地域の石油配送を行う事ができる。」と言っていたので、今回の出光創業家の経営統合反対に対して、どのように思っているのか聞いてみました。

するとやはり、「このような形で経営統合が失敗に終わるとすれば、無念を通り越して、憤りすら感じる。石油業界の末端で、一つ一つの店舗を経営している僕たちの声は、創業家には全く届かないのか」と言っていました。

その言葉を聞きながら、出光の経営陣が今回の経営統合に向かった意味を良く理解でき、また大株主としての創業家の役割について疑問を感じざるを得ませんでした。

私の住むような地方では、生活の足としての車が必須でありながら、友人の彼の会社のように、経営難から徐々にガソリンスタンドが減少しています。このまま本当に何もしなければ、町から遠く離れた土地まで給油しなければならない、という事態にもなりかねません。

どうか、私たちの住む地方の声も考えたうえで、創業家にはもう一度今回の経営統合への思いを考え直してほしいと思います。